医療用ウィッグの助成金があるのをご存知ですか?~ウィッグをお悩みの方に~

抗がん剤治療を受けられた方を対象に医療用ウィッグの助成金を設けている都道府県地区町村があるのをご存知でしょうか?
治療の副作用により髪が抜けてしまうことへの精神的なストレスなど、治療を受けながら通学や仕事を続けることへの不安を感じられる方が多くいらっしゃいます。それらの不安を少しでも和らげ、安心して今までと変わらない生活を送れるようサポートするのが医療用ウィッグです。
しかし、医療用ウィッグは現在公的な保険適用や医療費控除の対象とはなっていません。
そこで、都道府県地区町村が母体となり自主的に助成金制度を設ける自治体が増えてきています。
今回は医療用ウィッグ購入や申請の際に覚えておきたいポイントや、助成金制度を導入している都道府県一覧などのご案内をいたします。

※助成金については各自治体によって異なります。恐れ入りますが、お住まいの地域の役所へご確認ください。

医療用ウィッグの保険適用や医療費控除について

公的な保険適用は医療現場において必要不可欠な治療に対する補助金制度のため、医療用ウィッグは直接治療するものとは見なされておらず、また、医療費控除も同様に「治療目的」であることが条件となるため、医療用ウィッグは対象外とされています。

医療費控除とは:支払った医療費が一定額(10万円)を超える場合、所得額によってその分にかかる税金の負担を控除(差し引く)ことが出来る制度です。

しかし一部の民間のがん保険などでは、がん治療が直接の原因として頭髪が抜けたと診断された場合、保険金を受け取れる制度を整えている保険会社も出てきています。がん保険を選ばれる際に医療用ウィッグが対象とされているかについても問い合わせてみてください。

医療用ウィッグの助成金について知っておきたいポイント

医療用ウィッグの助成金を申請する際に知っておきたいポイントをいくつかご紹介します。

主な申請の条件は

条件(助成金対象者)

● 助成金制度を設けている都道府県地区町村に在住していること

● 抗がん剤治療を受けている、又は抗がん剤治療を受けたことのある方

● 抗がん剤治療の副作用による脱毛で就労や社会参加等に支障がありウィッグを必要とされる方

とされています。
その他の助成等を受けていないこと、納税額なども条件となる場合がございます。

申請方法(主に申請に必要となるもの)

申請方法は各都道府県地区町村により異なりますが、助成を受けられる際に必要となるものは主に3つです。

1つ目は各都道府県地区町村が提供している医療用ウィッグ助成金交付申請書です。「(お住まいの地域) 医療用ウィッグ 助成金」等で検索していただくと、助成金制度を設けている都道府県地区町村のホームページからPDFデータ等でダウンロードが可能です。

※下記ボタンから都道府県別助成金一覧ページにまとめています。

2つ目は抗がん剤治療を受けている、又は受けていたことを証明する書類です。
抗がん剤治療を受けたことを証明する書類(例:お薬手帳、診療明細書、治療方針計画書、診断書など)が必要となります。
抗がん剤治療中でなくても過去に治療を受けていたことがあれば申請が可能な都道府県地区町村も多くあります。
申請を希望される方は治療に関わる書類を一式保管しておくと安心です

3つ目はウィッグ等の購入に係る領収証です。
医療用ウィッグを購入し、助成金の申請を考えられていらっしゃる方は領収証の発行・保管が必要となります。
注意が必要なのは、ウィッグ購入日から申請までの期限が設けられている場合がございます。その場合領収書に日付等が必要となる場合があるため、必ず各都道府県市町村のホームページ等で条件をご確認の上お問い合わせください。

※申請条件や申請方法に必要な書類は
各都道府県地区町村により異なります。

ウィッグネットは助成の対象?

最近では医療用ウィッグとともに頭皮を保護するために購入したウィッグネット(頭皮保護用ネットと記載されている場合もあります)も助成金の対象とする都道府県地区町村も出てきています。
申請は1度のみの場合も多いため、ウィッグと合わせて申請が可能かHP等でご確認ください

都道府県別でまとめています
\ 是非ご活用ください /

医療用ウィッグの種類について

医療用ウィッグには大きく分けて全頭用のフルウィッグ部分脱毛用の部分ウィッグの2タイプがあります。

注意が必要なのは、都道府県によっては対象とされる医療用ウィッグの種類が”全頭用に限る“等の記載で部分ウィッグが助成の対象外とされてしまうケースがあります
部分ウィッグを選ばれた方で申請を希望される場合はウィッグのタイプも確認しておくと確実です。

まとめ

医療用ウィッグを今まで通りの生活を送るための必需品と感じられる方も多い中で医療用ウィッグの助成金制度のない県や自治体もまだまだ多くあります。

助成金制度を拡充していくためには、医療用ウィッグの存在をより多くの方に知っていただくことが必要です。
そして、医療用ウィッグをより多くの方に認めてもらうためには医療用ウィッグはただ脱毛を覆うためのものではなく、患者さんの生活に寄り添うものだと理解していただかなくてはなりません。

ワンステップは医療用ウィッグ専門店として、髪に悩みを持つ方の生活を快適に不安なく過ごせる医療用ウィッグの開発・提供とともに、より広い医療用ウィッグの周知に努めてまいります。


医療用ウィッグ専門店ワンステップは大阪府の『アピアランスケアに取り組む企業』としてホームページにてご紹介いただいています。
>>大阪府HPはこちら