医療用ウィッグ選びの基準はどう変わった? 人毛は当たり前、天然繊維か合成繊維かで選ぶ時代に。

医療用ウィッグ選びの基準はどう変わった?天然繊維か合成繊維かで選ぶ時代に

 
医療用ウィッグをインターネットや販売店で購入する時、どのような基準で選べば良いと思いますか?

数年前、医療用ウィッグを選ぶ際はまず「人毛」なのか「人工毛」なのかということが重要なポイントでした。

ウィッグとバレたくない場合は、自然に見える人毛を選ぶというのが前提であり、締め付けによる頭痛や肌ストレスを感じるつけ心地は「我慢するしかない」ものとして認識されていたのです。

しかし現在は「天然繊維」のベース生地が登場したことで、医療用ウィッグを「つけ心地」で選択できるようになり、QOLの向上につながりました。

では、ベース生地が天然繊維になると、つけ心地はどんな風に変わるのでしょうか?
今回は医療用ウィッグ選びの重要な基準について、詳しくご説明いたします。

 

日常をストレスなく過ごすために欠かせない「つけ心地」

▲ 医療用ウィッグは学校や職場で長時間装着して過ごすため、肌ストレスのない品質が必要に。

 

そもそも、医療用ウィッグとはどういうものでしょうか?

医療用ウィッグは抗がん剤治療による脱毛や、先天性の脱毛症の方、抜毛症や火傷、傷など様々な理由で脱毛された方にお使いいただくウィッグです。

脱毛した方の中には、様々なヘアスタイルが選べるファッションウィッグを使ったり、ネットで気軽に買える低価格の医療用ウィッグやランキングに掲載されていたウィッグを購入されたこともあると思います。

しかしそれはヘアスタイルや価格帯で選んだものであり、つけ心地を基準にしたものではありません。

▲ つけ心地の悪いウィッグは、一日中つけていると大きなストレスに

 

脱毛した頭皮はとても敏感です。
つけ心地の悪いウィッグは、頭皮に触れるとチクチク、ゴワゴワするなど、装着によるストレスを生み出すことも。

短時間なら我慢できるかもしれませんが、医療用ウィッグを必要とされる方は一日の大半をウィッグを装着して過ごします。
ウィッグを装着して日常生活を送るうちにストレスが蓄積したり、ひどい場合はこすれて痛みを感じたり、赤くなって湿疹が出てしまったという方もいらっしゃいます。

医療用ウィッグを選ぶ際には、長時間装着していてもストレスを感じない品質が大切になってくるのです。
 
 

医療用ウィッグの「つけ心地」を解決する天然繊維のベース生地

▲ 赤ちゃんの肌着に合成繊維が使用されることはありません。柔らかく安全な天然繊維が選ばれます。

 

なぜ医療用ウィッグと呼ばれるものが、かぶれや痛みを引き起こすことがあるのでしょうか?

頭皮に触れるウィッグのベース生地(ウィッグの裏地)に合成繊維が用いられていることが原因のひとつです。

ウィッグのベース生地にナイロンなどの合成繊維が用いられる理由は、人間の頭に沿うように形成したり、毛髪を結びつけることが容易なこと、耐久性があり安価なことが挙げられます。
長い間ウィッグのベース生地といえば合成繊維が当たり前で、ウィッグを購入する際も合成繊維ウィッグの選択肢しかありませんでした。

しかし、前述の通りつけ心地の悪い合成繊維では、肌ストレスが蓄積してしまいます。

そこでワンステップは、赤ちゃんの肌着や敏感肌の方向けの下着などに使用されるオーガニックコットンに着目し、オーガニックコットンウィッグが誕生しました。
さらに2021年にはなめらかな肌当たりと高い吸放湿性が特長の天然シルクのウィッグも開発。

オーダーメイドのフルウィッグから部分ウィッグまで、全ての製品に天然繊維のベース生地を使用し、肌ストレスのない医療用ウィッグの開発を行っています。
また、人毛100%が標準仕様であり、どこから見られても安心な自然な見た目を実現しています。

一般的な合成繊維のベース生地

ナイロンなどの合成繊維は石油等を原料としており、耐久性はあるものの、やや硬くザラザラした手触り。毛髪を結びつけやすいように目が粗くなっています。

オーガニックコットンやシルクのベース生地

希少な海島綿から作られたオーガニックコットンに、人の肌に限りなく近いと言われる天然のシルク。
どちらの素材も軽くて柔らかく、治療中の肌に触れても安心。

夏のつけ心地も天然繊維で解決

 
一年を通して使用する医療用ウィッグ。
ウィッグ生活にとって、最も大変な季節は“夏”です。

ウィッグは頭全体を帽子のように覆うため、どうしても熱がこもってしまいます。
さらに最近ではマスク着用で息の熱が発散できず、より体温が上がるというリスクも発生しています。

ウィッグのベース生地に合成繊維が使われていると、汗はほとんど吸収されずに頭皮から流れ落ちてきます。
対策として少しでも汗をとめようと、ウィッグ内部に汗を吸収するシートや布を挟みこんで凌ぐ方もいらっしゃるほどです。

一方、天然繊維ウィッグは合成繊維ウィッグと比べると吸湿性が高く、汗をよく吸収して不快感を和らげてくれます。
しかし、それだけではウィッグの暑さ問題は解決しません。

そこでおすすめなのが、「夏に適したウィッグ」です。
一般的には、頭頂部に髪がない髪の毛付き帽子や帽子ウィッグなどをすすめることが多いようです。また、触れると涼を感じるインナーキャップを取り扱うところもあります。

ワンステップでは、オーガニックコットンウィッグ「ファイブスター」のベース生地に2つの冷感加工を施し、夏限定の「ファイブスタークール」として提供しています。
触れた瞬間からひんやりとした清涼感が得られる「接触冷感」と、湿気や水分に反応してひんやりとした冷感を発する「吸湿冷感」のダブル効果で、長時間涼しさが持続します。

一般的な合成繊維のベース生地

ウィッグによく使用されるナイロンなどの合成繊維は水を弾く性質があるため吸湿性が低く、汗でムレたり痒みなどの不快感につながることも。

ファイブスタークールのベース生地

吸水性の高いオーガニックコットンの生地に2つの冷感加工をプラス。汗でかぶれやすい方、痒くなりやすいという方も安心。

QOL向上を目指す医療用ウィッグにとって、いちばん大切なつけ心地

▲帽子を被ったり、頭を動かしたり、自転車で風を浴びたり。日常の様々な動作をストレスなく行えるウィッグであるかをチェックしましょう。

 

日常に寄り添う医療用ウィッグにとって、長時間使用していても肌ストレスのないつけ心地が大事なことをご説明させていただきました。

あなたは医療用ウィッグをどのようなシーンで利用したいと考えていらっしゃいますか?
接客や営業など人とよく会うお仕事を気づかれずに続けたい、修学旅行や部活などの学校生活を楽しみたい、オフの趣味を満喫したいなど、人によって様々だと思います。
購入されるウィッグでそれが可能なのか、使用時にストレスなく過ごせるつけ心地なのか、事前に確認しておくことをおすすめします。
 
 

必ず試着をしてつけ心地を確かめ、希望のヘアスタイルのものがあるか確認

 
そのためには、必ずご自身で医療用ウィッグを試着し、つけ心地を体感することが大切です。

ワンステップの天然繊維ウィッグのつけ心地を確認されたい方は、お近くのサロンで承っております。

その他、自分の希望するヘアスタイルができるのかを確認することも大切です。
前髪の有無やカラー、サイズ、ヘアスタイル(ショート・セミロング(ミディアム)・ロング)、ヘアアレンジができるのかなど、様々な部分を確認する必要があります。

ご試着やご相談は無料。女性専用、完全個室なので安心してご試着いただけます。
ぜひオーガニックコットンウィッグや天然シルクウィッグの着用感をお確かめください。


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